炎の蜃気楼マニアの考察4
炎の蜃気楼を読むときには些細な問題なのですが…
ふとそれに気がついたときに、すぐにはわからないことがあります。
ここではマニアな内容について考察していきます。
今回のテーマは3巻と4巻と「七月生まれのシリウス」について。
七月生まれのシリウスは4巻の後日なので、以下「4.5巻」と表現します。
14)3巻・4巻・4.5巻の1日目は何日になるのか?
参考6)2.5巻終了後〜4.5巻までの時間整理
15)伊達屋敷と慈光寺の位置は?
16)金輪の法の結界点の発生順序と消失順序は?
参考7)仙台の結界点について
17)高耶が仙台から東京へ向った時刻は?
18)4.5巻で直江と高耶が宿泊したホテルは?
14)3巻・4巻・4.5巻の1日目は何日になるのか?
項目9でも触れた内容とかぶるが、改めて検証しておく。
3巻〜4.5巻については具体的な日にちについての記述が少ない。
一番はっきりと判る部分から説明しておく。
・舞台を東京に移して約一週間(4.5巻p189)
・おととい渡すはずだった(4.5巻p218)
この日からおとといが23日だとすると、4.5巻は7/25(金)
更に東京に移動してから約一週間ということで、4巻の最終日はおよそ7/18金前後。
3巻は5日間。4巻も5日間の話である。
よって、4巻5日目が7/18だとすると、3巻一日目は7/9前後になる。
・七月。(3巻30p)
この文章が3巻1日目の描写の合間なので、3巻は間違いなく7月である。
・3巻の5日目が日曜日。
期末試験の終わった、日曜日だった。(3巻p193)
7/18(金)以前の日曜日は7/13になる。
以上より次の内容が確定できる。
7/9水が3巻の一日目。
7/14月が4巻の一日目。
7/25金が4.5巻の一日目。
参考6)2.5巻終了後〜4.5巻までの時間整理
6/25水:2.5巻5日目:調伏・深夜のドライブ・仙台で最初の建物倒壊事件発生
6/26木:
6/27金:
6/28土:
6/29日:
6/30月:
7/1火:贈賄事件の最初の変死者が出る。
7/2水:
7/3木:直江が植島代議士の身辺捜査を開始。
7/4金:
7/5土:
7/6日:贈賄事件の変死者が出る。
7/7月:高耶に直江から電話
7/8火:伊達政宗が憑坐の右目を失う。
7/9水:3巻1日目:高耶が仙台入り
7/10木:3巻2日目:仙台の調査と力の修行・直江が最上に捕らえられる
7/11金:3巻3日目:高耶が佐和子の家の前へ行く
7/12土:3巻4日目:高耶が伊達政宗と経ヶ峯へ行く
7/13日:3巻5日目:千秋らが仙台入り・慈光寺炎上
7/14月:4巻1日目:直江が義姫を調伏
7/15火:4巻2日目:呪詛中和
7/16水:4巻3日目:最上義光調伏・後始末
7/17木:4巻4日目:国領意識回復
7/18金:4巻5日目:佐和子が高耶を見送る
7/19土:
7/20日:
7/21月:
7/22火:
7/23水: 高耶17歳誕生日
7/24木:
7/25金: 4.5巻
15)伊達屋敷と慈光寺の位置は?
伊達屋敷について
・仙台市郊外の住宅街。元・武家屋敷で白い土塀に囲まれた邸宅。
・瓦葺きの重厚な和風建築の家
・庭には獅子脅しがある。
・東大農学部の現場から高坂が倒れた高耶を運べるような位置にある。
慈光寺について
・仙台駅からタクシーで15分ほど。
どちらも本文だけ読むと具体的な場所がわからない。
だが4巻の冒頭「仙台市街地」の図を良くみるとどちらも場所が載っている。
ちなみにモデルになっている建物があるかまでは未確認。
16)金輪の法の結界点の発生順序と消失順序は?
「金輪の法」とは
・ダキニ天を用いて、支配力の強化と、支配者に背く輩を滅ぼすいう強大呪法。
・集団催眠を行える。
・「降三世明王法」と「大威徳明王法」を連壇で修することで呪詛中和可能。
・8ヶ所の結界点ができると長秀では一時的な暗示解除は不能になる。
作成手順
a)建物到壊
b)招魂法を行う
c)金輪の法を行う
d)結界点(壇)完成
e)a〜dを8ヶ所で繰り返すことで完成する。
結界点について
結界は一番町の広瀬通りを中心とした1.5KMの円上に発生。
呪法としての結界(壇)は8ヶ所。発生順(予定含む)は以下の通り。
参考7)仙台の結界点について
|
場所 |
方角 |
建物到壊 |
結界完成 |
消失順 |
A |
宮町のビジネスホテル |
北東(鬼門) |
○ |
○ |
1(晴家・長秀) |
B |
鉄砲町の鉄筋コンクリートのビル |
東 |
○ |
○ |
3(晴家・長秀) |
C |
米ヶ袋の高校の体育館 |
南 |
○ |
○ |
4(晴家・長秀) |
D |
東北大学農学部の研究棟 |
北 |
○ |
○ |
2(景虎・直江) |
E |
青葉山トンネル出口手前の道路 |
西 |
○ |
○ |
5(景虎・直江) |
F |
星陵町の東北大医学部付属病院 |
北西 |
○ |
|
|
G |
新幹線高架下の結界点予定地 |
南東 |
|
|
|
H |
青葉城址 |
南西(裏鬼門) |
|
|
|
I |
一番町の広瀬通り |
(結界中心) |
− |
− |
|
17)高耶が仙台から東京へ向った時刻は?
やまびこ116号の仙台発の時刻についての検証。
当時の時刻表がないので、おおまかな推測だけしておく。
手元にある古めの時刻表を参照すると下記のようになる。
・93年11月=9:58発
・95年2月=10:00発
・96年8月=8:37発
上記例からみて、高耶と直江が乗ったやまびこ116号は、午前中ではないかと思われる。
18)4.5巻で直江と高耶が宿泊したホテルは?
ホテルから神田の「割烹 はるな」までの道筋
・靖国通りを東に向う
・九段とか神保町の地名
・車で10分ほど走る。
・大通りからやや細い道に入る
・小さな交差点の手前で降りる
・徒歩2分。
店を出てからホテルへの道筋
・坂の下に小さな公園
・靖国通り
・タクシーで短い距離
上記から推測すると、少なくても九段よりも西。
02.4.23UP
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