炎の蜃気楼マニアの考察7
炎の蜃気楼を読むときには些細な問題なのですが…
ふとそれに気がついたときに、すぐにはわからないことがあります。
ここではマニアな内容について考察していきます。
今回のテーマは5巻と5.5巻と6巻について。
「断章:最愛のあなたへ」を5.5巻と表現してます。
24)6巻はいつ頃の出来事か?
25)6巻から、5.5巻がどのくらい前の物語か?
参考11)美弥の証言による5.5巻から6巻の間についての考察
26)奈良編のホテルのモデルは?
参考12)1巻以前の出来事:5巻と5.5巻編
参考13) 4.5巻終了後〜6巻までの時間整理:詳細
24)6巻はいつ頃の出来事か?
氏照と高耶が朝食をとる場面に、記述がある。
今日は九月一日。二学期の始まる日である。(6巻p167)
他にも冒頭部分の由比子と沙織が再会する場面にも記述がある。
夏休みもあと三日という、八月の終わり。(6巻14p)
・・・つまり、この6巻の開始日は8/29(金)になる。
よって、高耶たちがプールで調伏したのは8/31(日)
25)6巻から、5.5巻がどのくらい前の物語か?
5.5巻以降の動きを検証してみると…
・高耶はここ十日ばかり夜も帰らない(美弥の話より抜粋)
「ここ十日ばかり夜も帰らない」とは裏をかえすと、夜も昼も家にいないことになる。
だが、譲からの連絡を受けて調伏に来ているところを見ると、家にまったくいないわけではないらしい。
留守ではないが、家にいる時間が少ないのだろう。
では、十日より前について考えてみる。
少なくても10日前は夜は家に帰ってきていたことになる。
この美弥の話は、31日のときに出てきている。
31日の10日前は21日。
譲がキッカケとして推測している出来事
「夜更けに富山から帰ってきた」
これはつまり富山から帰ってきた後に高耶がおかしくなっていることを意味する。
美弥の話を聴いて、キッカケと思うくらいなのだから、
少なくても富山行きは10日以上前の出来事でキッカケになりうる日にちになる。
だが、21日の前の夜に富山から帰ってきたと仮定すると、
5巻の「法事の季節」なのに直江が終わったからと言って奈良に到着した日が13日になる。
通常、お盆とは13-15日を意味し、お寺は最も忙しい時期を迎えると思われる。
そんな中、そう簡単に開放されるものだろうか?
そこで、仮説として…
「魚津行きは美弥には内緒だった」と考えると8/24に富山から高耶が帰ってきたことになる。
すると、下記のようになる。
参考11)美弥の証言による5.5巻から6巻の間についての考察
《美弥が魚津行きを知っていた場合》
8/11月:塩原耕三が火の玉に襲われ死亡
8/12火:高耶と千秋が奈良に到着。
8/13水:塩原耕三の告別式・直江が法事から開放されて奈良へ到着。
8/14木:なぎが怪我をする
8/15金:平蜘蛛退治・松本に帰宅?
8/16土:奈良から帰宅1日目
8/17日:奈良から帰宅2日目
8/18月:奈良から帰宅3日目。直江に誘われて魚津へ。
8/19火:早百合姫の調査
8/20水:佐々成政の宿体死亡
8/21木:10日前。高耶が家に帰らなくなる日=松本に帰宅した日?
8/22金:
8/23土:
8/24日:
8/25月
8/26火
8/27水
8/28木
8/29金:紗織が由比子に会いに東京へ
8/30土:プールで幽霊騒動
8/31日
8/21より前に魚津から帰宅していた場合、当然ながら奈良編の日程がもっと前になる。
つまり、どんどんお盆の時期から離れていくので成り立たない。
《美弥が富山行きを知らなかった場合》
8/13水
8/14木:塩原耕三が火の玉に襲われ死亡
8/15金:高耶と千秋が奈良に到着。
8/16土:塩原耕三の告別式・直江が法事から開放されて奈良へ到着。
8/17日:なぎが怪我をする
8/18月:平蜘蛛退治・松本に帰宅?
8/19火:奈良から帰宅1日目
8/20水:奈良から帰宅2日目
8/21木:10日前。高耶が家に帰らなくなる日=奈良から帰宅3日目。直江に誘われて魚津へ。
8/22金:早百合姫の調査
8/23土:佐々成政の宿体死亡
8/24日:松本に帰宅?
8/25月
8/26火
8/27水
8/28木
8/29金:紗織が由比子に会いに東京へ
8/30土:プールで幽霊騒動
8/31日
奈良から帰ってきて3日後、直江にいきなり魚津へ誘われた場合、
当然その夜から仰木家から高耶の姿は消える。
美弥にしてみれば、高耶が夜帰ってこない日の開始になる。
逆算すると16日が直江が奈良に到着した日になる。
15日の法事が早く終われば、開放されてもおかしくはないのではないか。
つまり、16日に奈良到着することは不自然ではない。
26)奈良編のホテルのモデルは?
・窓から墓が見える
・駅の近く
・少なくても507号室と611号室が存在する
以上の点から「ホテルフジタ奈良」ではないか、と推測。
…他の候補があったら教えてください;;
参考12)1巻以前の出来事:5巻と5.5巻編
30年前 |
美奈子と出会う |
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景虎から指示されて直江は美奈子と逃げる。 |
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直江が美奈子を陵辱する。 |
数ヵ月後 |
織田に美奈子が捕らえられる |
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直江、胎児換生 |
橘義明7歳 |
色部勝長とコンタクト。柿崎晴家と安田長秀の換生は確認できていた。 |
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直江、修行僧として仏門に入った。 |
10年前 |
直江は奈良を訪れる。 |
塩原なぎ6歳 |
なぎの父、透が急死。なぎと雪子は塩原家に戻る。 |
七年ほど前 |
闇戦国がおこりはじめ、怨霊が目を覚まし始めた |
4年前 |
塩原の祖父に有能さが認められ塩原雪子と塩原耕三が再婚。 |
3年前 |
塩原なぎの祖父死亡。 |
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高耶は中学の修学旅行で奈良を訪れる。 |
半年前 |
塩原雪子死亡。ノイローゼが高じた自殺。 |
参考13) 4.5巻終了後〜6巻までの時間整理:詳細
7/25金 |
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4.5巻終了 |
7/26土
7/27日
7/28月
7/29火
7/30水
7/31木 |
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ホイホイ火出現開始 |
8/1金
8/2土
8/3日
8/4月
8/5火
8/6水
8/7木
8/8金
8/9土
8/10日
8/11月
8/12火
8/13水 |
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8/14木 |
夕方18時 |
塩原耕三が火の玉に襲われ死亡。 |
8/15金 |
夕方 |
高耶と千秋が奈良に到着。 |
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早百合姫の霊が活発に活動開始。 |
8/16土 |
6時 |
高耶が夢にうなされて起きる。 |
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9時近く |
千秋が起きる。 |
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10時頃 |
JR奈良駅前のファーストフードで朝食。 |
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天理市内に入る。駅前の交番で道を聞く。 |
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柳本町の火災現場跡で聞き込み。 |
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長岳寺の血天井を見る。 |
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13時半 |
塩原耕三の告別式開始 |
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14時過ぎ |
塩原なぎが茶釜に取り付かれているのを確認する。 |
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塩原の事務所に行き社長室を調査する。 |
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なぎの自宅に行く |
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4時半過ぎ |
直江が奈良へ新幹線で到着 東大寺3月堂へ |
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日没 |
2月堂の舞台から |
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東大寺のライトアップ時間にホテルへ戻る |
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ホテルのフロントで高耶たちと合流する。 |
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7時半ごろ |
ホテル最上階のレストランで夕食 |
8/17日 |
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直江の運転するプレセアに乗る高耶。 |
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高田の木崎美枝子の自宅に高耶と直江が訪れる。 |
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三郷町のなぎの自宅に千秋が訪れる。 |
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なぎが念に襲われ怪我をする。 |
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千秋がなぎを病院に連れて行く。 |
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なぎと千秋が信貴山へ |
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なぎの自宅で高耶たちと情報交換 |
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高耶と直江は信貴山で換生者と戦闘。 |
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催眠暗示で平蜘蛛を取り除こうとしたが手遅れだった。 |
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8時頃 |
ホテルに高耶と直江が戻る。 |
8/18月 |
12時頃 |
高耶が直江の部屋を訪れる。 |
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高耶が寝てしまう。直江は夜明けまで高耶を見ている。 |
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終電後 |
なぎの家で千秋が護衛のため泊まる。 |
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ホイホイ火出現。平蜘蛛が呼び寄せていた。 |
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千秋と佐々成政が対面する。 |
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なぎが宙を遊泳する。 |
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4時15分 |
大和小泉の駅前にいる千秋から直江へ電話。 |
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千秋と 大和小泉の駅で合流。 |
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護法童子を使って筒井順慶の墓にいるなぎを発見する。 |
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高耶たちはホイホイ火に襲われる。 |
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郡山城で成政がなぎをみつける。 |
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平蜘蛛を高耶たちは退治する。 |
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ホイホイ火と闘う。 |
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日が高くなった頃 |
町が活動始めた頃なぎを家に送る。 |
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大和小泉駅へ千秋の車を取りに向かう。 |
8/19火 |
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帰宅1日目 |
8/20水 |
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帰宅2日目 |
8/21木 |
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帰宅3日目。直江に誘われて魚津へ。 |
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ライトがついてから1時間後。 |
魚津市内に入る。 |
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8時半まで |
料理屋で食事。(8時半に店を出る) |
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8時半すぎ |
目的地まで車で移動。(約5分) |
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魚津城址の小学校で鎮霊法を始める。 |
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漁港側の海岸線で高耶と直江は日本海を眺める。 |
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夜 |
富山のホテルで高耶がうたた寝をする。 |
8/22金 |
0時過ぎ |
女の泣き声に気がつき霊査を開始する。 |
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十五分後 |
2本の榎の下に女の霊を見つける。 |
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朝食後 |
高耶たちは聞き込み調査を行う。 |
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高坂と遭遇し喫茶店でお茶にする。 |
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ホテルに戻り、部屋をツインからシングル2つにする。 |
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7時に夕食の約束をして部屋に戻る。 |
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5時過ぎ |
高耶が直江の部屋を訪れ、言い争いになる。 |
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夜 |
一向宗の下間頼廉と下間頼照が高耶たちに協力要請にくる。 |
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部屋に戻った高耶は護法童子を偵察に出す。 |
8/23土 |
1時過ぎ |
高耶が直江を呼びに部屋に行く。 |
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早百合姫のもとへ佐々成政が訪れ、早百合の霊が活発になる。 |
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下間頼照を高耶たちは調伏する。 |
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早百合の怨念が成政の宿体を滅ぼす。 |
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高耶をホテルへ帰す。 |
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直江が事後処理にあたる。半日かかる。 |
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午後四時 |
ホテルに直江が戻ってきて、高耶に事後報告を行う。 |
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直江は能登の偵察に向う。 |
8/24日 |
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高耶は松本に帰宅? |
8/25月
8/26火
8/27水
8/28木 |
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8/29金 |
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紗織が由比子に会いに東京へ |
8/30土 |
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プールで幽霊騒動 |
8/31日 |
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高耶たちが幽霊退治 |
03.3.8UP
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