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■04/05/05 40巻感想2
40巻感想2


さて、米沢から帰ってきて、ちょっと冷静になれたと思うので、少し感想を書き足していきたいと思います。
先日の内容は、先生への手紙、として書いたものの一部なので、比較的控えめに書いたつもりでしたから。

まず…直江と高耶の関係について。

今思うと、直江って幸せ者だと思うんです。
相手は自分の仕えるべき人で、あなたに勝ちたいとか、そんなことを言える相手じゃないはずだったのに。
愛してるとまで言われて、これ以上ないくらい、必要だと言われて。
最後には魂を自分の中に入れて。
魂を自分の体の中に入れた、ということは、もう離れることもなく、誰にも奪われることもなく、完全に独占したことになる訳で。
しかも換生し続けることで、永久にあの魂のかけらを見失うこともない。
その代償のこれからの直江の果てしない人生を考えると、単純に幸せ者って言い切れる訳じゃないかもしれないけれど、景虎を独占できたって意味では、幸福なのではないかと。

ああして、魂を直江の中に入れた時点で、いつしか砕けたら直江の一部になってしまう。
直江の一部になるってことは、昔、直江が高耶に言っていた、あなたの一部になりたかったという台詞にかぶりませんか。
結果は直江が高耶の一部になるのではなく、高耶が直江の一部になってしまったのですが、肉体をいくら繋いでも不安で不安で仕方なかった人たちだか ら、ああして魂レベルでの結合というか融合というか…砕けてしまうから、破片だけかもしれないけれど、とにかく欠片でも一部になるなら、それでいいんじゃ ないか、と思いました。
普通だったら、どんなに願っても相手の一部にはなれやしない。
精神的にはありえるかもしれないけれど、こんな魂レベルの話は無理だから。
そういう部分で、理想的でうらやましいと思いました。

前に、廃屋にて、高耶が直江の記憶消去をしようとしたときに、力があって出来てしまうから、苦悩するっていう話があったけれど、直江が換生しつづけることを選んだとき、ものすごく葛藤したと思うんです。
力がなければ、魂が老いるまで生きようとか思わない。
四国へ行って、魂だけって選択もある。
だけど、直江はわざわざ換生を選んだ。
それは生きている肉体に宿ることに意味があるんだと思った。

自分なりに、直江が換生しつづけるを選んだ訳を考えてみました。
しばらくは後始末があるから調伏力が必要。
だから、ある程度のところまでは調伏の必要度を考えると必要なのはわかるんだけど。
極端な話、誰とももう肉体関係もつとは思えないから、いらないんじゃないかって思ったけれど。
だけど、最上のあり方でも出ていたけれど、現実の中で最上を見つけ出したいのなら、それは死後の延長ではなく、生きていく過程で生まれてくる現実でなければ意味がないのではないかと思った。
魂だけで存在すれば、これから先、記憶が薄れていくことは少ないと思う。
けれど、肉体を得て、新たなことを経験してもなお、高耶のことを忘れないでいられるのなら確かに永劫の愛だと言えると思う。
だから、直江は永劫の愛の確認のために、換生しつづけることを選んだんじゃないかなと。
浄化しないのは、景虎の魂を抱いたままでいたいから。
それは直江の意思であって、別に高耶が縛った訳じゃない。
永久を見届けるといっていた高耶の遺言というか叶わなかった願いの影響はあるんだろうけど。
直江が浄化してしまったら、本当に景虎の魂は浄化に耐えられずこの世から消えてしまう。
だから、直江は浄化を最後の最後まで拒むつもりで、換生し続けることにしたのかなと。

直江はもう、随分と前に、自分は上杉景虎に殉じる人間で、搾取されたくて、一部になりたかったと言っていた。
だから、そのどれもが実現できて、今はとても幸福なのだと思う。

…とはいえ、あの直江が、誰とも肉体関係持たずに生きていけるとは正直思えない;;;それをあえて我慢できたら、凄いと思う。
そういう試練を自分に課す意味でも、換生し続けるってアリなのかも。
まさか、桜相手に…(問題発言?のため以下自粛。)

肉体関係といえば、赤い月の場面。
あれ、私、思いっきり……サ、サービスシーンっすか? 
と、狂喜乱舞したんですが;;;いやあの;;;直江受好きな観点から見ると、サービスシーンこの上ないです。
先生、最後の最後に直江受みせてくれてありがとう!!泣き叫ぶ直江、嫌がる直江、も〜う、たまんないっす。
原作で直江受が見れるなんて、本懐達成で感涙してます。(→ちがうだろ;;)景虎だと思って読んでいた場面では、心底痛々しい場面でしかなかったのに、直江だと思うと、こんなにも喜んでしまえたのは何故でしょう…

でも、マジで景虎のトラウマに触れることについて、これで本当に直江に隠し事がなくなった訳で…とか、考えるようになったのは友人と感想を言い合ってからのことで;;;(それもどうなのよ、自分…)

直江受ネタといえば、もう一つ。
長秀。つきあうのか…。つきあうのか…(以下略)以降、私の脳内でめくるめく長秀×直江の妄想がとまりません。
長秀の命が終わるまで…すてき(←大げさすぎ)どうしよう。。誰か妄想を止めて〜。

感想が煩悩に走ってきたので、今日はここまで。
まだ書きたいことがあるので、それは後日に書き足したいとおもいます。

04.5.5UP


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